
パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。
※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニック ホールディングス (株) の商標です。
用途に応じた最適なタイプ選定のために
PhotoMOS リレーは、カタログ掲載品番だけでも約 600 品番にのぼります。
すべての品番や仕様を把握するのは、なかなか大変ではないでしょうか。
実は、PhotoMOS リレーは特性ごとに 12 のタイプに分類されており、まずはこのタイプ分けを理解することで、用途に応じた製品特性を効率よく把握することが可能です。
本記事では、PhotoMOS リレー全 12 タイプの概要を分かりやすくご紹介します。
なお、各シリーズの詳細仕様については、今後の記事にて順次ご紹介予定です。ぜひご期待ください。
PhotoMOSリレー全12タイプ
上図は、
縦軸:負荷電流
横軸:負荷電圧
を示したマップです。
色分けされた領域が各 PhotoMOS リレーのタイプを表しており、右側にそれぞれの特長とタイプ名を記載しています。
それでは、各タイプの特長について順に解説していきます。
パワータイプ(高容量、DC 専用、AC/DC 兼用)
パワータイプは、高電流および高負荷電圧の制御に適した PhotoMOS リレーです。本タイプには 3 種類がありますが、いずれも大容量用途向けであるため、ここではまとめてご紹介します。
例えば、負荷電流 10 A に対応した製品や、負荷電圧 200 V で 5 A の制御が可能な製品があります。用途に応じて、DC 専用タイプは DC 負荷のみ、AC/DC 兼用タイプは AC および DC 負荷の制御が可能です。
PD タイプ
PD タイプは Power DIP の略で、小型かつフラット形状のパッケージでありながら、最大 2 A 程度の電流を流せる点が特長です。
実装性と電流容量のバランスに優れたタイプです。
HF タイプ(DC 専用、AC/DC 兼用)
HF タイプは High Function の略で、高機能な PhotoMOS リレーを総称したタイプです。
例えば、SSOP などの小型パッケージで 600 V、0.15 A の負荷制御が可能な製品や、1200 V といった高負荷電圧に対応した製品があります。
DC 専用タイプは DC 負荷のみ、AC/DC 兼用タイプは AC および DC 負荷の制御が可能です。
HE タイプ
HE タイプは High Function and Easy Use の略で、高機能かつ使い勝手のよい PhotoMOS リレーを総称したタイプです。
接点構成は 1a、1b、1a1b、2a、2b など複数あり、負荷電圧 1500 V 対応品や耐電圧 5000 V 対応品もラインアップしているため、さまざまな用途で使用できます。
GU タイプ
GU タイプは General Use の略で、汎用性の高い PhotoMOS リレーを総称したタイプです。
汎用的によく使用される負荷条件である 60 V、0.5 A の製品に加え、短絡保護機能やカレントリミット機能といった保護機能を内蔵した製品も用意されています。
GE タイプ
GE タイプは General and Easy Use の略で、汎用性と使い勝手を両立した PhotoMOS リレーを総称したタイプです。
汎用的によく使用される 60 V、0.5 A に加え、耐電圧 5000 V に対応した製品などをラインアップしています。
HS タイプ
HS タイプは High Sensitivity の略で、高感度な PhotoMOS リレーを総称したタイプです。
他の PhotoMOS リレーと比べて、駆動に必要な LED 電流が小さい点が大きな特長です。
RF タイプ
RF タイプは Radio Frequency の略で、高周波特性に優れた PhotoMOS リレーを総称したタイプです。
低オン抵抗タイプや、低出力端子間容量を特長とする低 C タイプなどがあります。
CC タイプ
CC タイプは Capacitor Coupled の略で、容量結合方式を採用した PhotoMOS リレーです。
一般的な PhotoMOS リレーが光絶縁方式を採用しているのに対し、CC タイプはコンデンサを用いた容量結合方式により電気的絶縁を実現している点が特長です。
まとめ
本記事では、PhotoMOS リレーを特性ごとに分類した全 12 タイプの概要をご紹介しました。
PhotoMOS リレーは品番数が非常に多い一方で、タイプごとの特長を理解することで、用途や要求仕様に応じた製品を効率よく絞り込むことが可能になります。
まずは負荷電圧や負荷電流、必要な機能といった観点から適したタイプを把握し、そのうえで各シリーズの詳細仕様を確認することで、よりスムーズな製品選定につながります。
今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
本記事や【PhotoMOS®通信】へのご質問・ご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
▶PhotoMOSリレー商品情報はこちら
▶シグナルリレー商品情報はこちら
PhotoMOS通信 関連記事
PhotoMOS
PhotoMOSリレーが実際にどのような回路で活用されるのか、イメージが湧きにくいと感じる方も少なくないのではないでしょうか。 本記事では、理解の一助となる参考例として「PhotoMOSリレー応用回路例」の特設コンテンツをご紹介します。 |
PhotoMOS
PhotoMOSリレーに関する情報がひと目でわかる総合サイトを公開いたしました。 |
PhotoMOS
【PhotoMOS®通信】PhotoMOSリレーの漏れ電流についてわかりやすく解説本記事では、PhotoMOSリレーにおける漏れ電流の定義、参考例、印加電圧による変化、そして特注品について、わかりやすくご説明します。 |
より詳しい情報やご相談をご希望の方は、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。









