お客様から頂いた質問をもとに、今回はSSRの用語(一般電気的性能編)について解説します。
質問:SSRの用語について、カタログよりもう少し詳しい解説はありませんか?回答:カタログ記載の用語解説に対し、その数値が持つ意味を付加して解説いたします。 |
① 動作時間
入力端子に規定の入力操作電圧を印加してから、出力がONするまでの遅れ時間です。

② 復帰時間
入力端子に印加している規定の入力操作電圧を遮断してから出力がOFFするまでの遅れ時間 です。
③ 絶縁抵抗
入力端子-出力端子間、あるいは入・出力端子-ケース間に指定の電圧を印加した時の抵抗値 です。

④ 耐電圧
絶縁抵抗測定箇所と同じ箇所に高電圧を1分間印加した時、絶縁破壊の起こらない限界値 です。
⑤ 耐振性
- 耐久振動……リレーの輸送中または取り付け時に受ける振動によって各部の損傷がなく、動作特性を満足する範囲の振動をいいます。
- 誤動作振動……リレー使用中での振動により、閉路された接点が規定された時間以上の開離しない範囲の振動をいいます。
⑥ 耐衝撃性
- 耐久衝撃……リレーの輸送中または取り付け時に受ける機械的な衝撃によって各部の損傷がなく、動作特性を満足する範囲の衝撃をいいます。
- 誤動作衝撃……リレー使用中での衝撃により、閉路された接点が規定された時間以上開離しない範囲の衝撃をいいます。
⑦ 使用周囲温度
規定の冷却条件、許容負荷電流条件のもとでSSRが正常に動作し得る使用可能な周囲温度範囲です。
⑧ 保存温度
SSRに電圧を印加せず放置保存しうる周囲温度範囲です。
⑨ 最大開閉頻度(AQA―DCタイプのみ)
入力端子に規定のパルス入力を加えて動作復帰を連続した時に、SSRが正常に動作しうる最大の開閉頻度です。負荷電圧×負荷電流の値により変わります。図はその特性の一例です。

いかがでしたでしょうか?
今回はSSRのカタログに使用されています用語の一般電気性能に関する部分について解説しました。是非SSR選定時の参考にしてください。
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