
パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。
※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニック ホールディングス (株) の商標です。
今回の記事は、PhotoMOSリレーと同じく、当社半導体リレー商品群のひとつ『ソリッドステートリレー』をテーマにした内容となります。
PhotoMOSリレーとソリッドステートリレーの違いは、下記表をご参照ください。
半導体リレーについて詳細を知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
SSRとは?
ソリッドステートリレーの中のAQ1シリーズは、実は端子を曲げて実装することができることはご存知でしょうか?
その前に、まずはAQ1ソリッドステートリレーがどのようなものか説明します。
AQ1ソリッドステートリレーの3つの特長
- 放熱板を使用することで、プリント板端子で負荷電流10Aを実現

- スナバ回路内蔵でノイズによる誤動作防止
- SIL端子配列のスリム形状
その他の仕様については、下記データシートをご確認ください。
AQ1ソリッドステートリレー カタログダウンロードページ
SIL端子配列のスリム形状によるメリットとデメリット
AQ1は縦長のスリム形状のため、基板の実装面積を抑えることができるのがメリットです。
ただし、その分高さがある形状のため、高さに制限がある場合はデメリットとなります。
そのデメリットを解決できる可能性があるのが、端子を曲げて実装する方法です。
端子を曲げて実装する方法
AQ1シリーズのAQ1208に限り、端子を曲げて基板に対してパッケージを平行に実装することが可能です。
その場合、外形寸法の幅(AQ1208の場合は12 mm)が高さになるため、元の高さ25 mmを半分以下に抑えることが可能です。
高さ方向に制限がある場合、この方法で解決できる可能性があります。
※3A品のAQ1298は端子曲げ実装には対応していません。
端子を曲げて実装する際の注意事項
ソリッドステートリレーの本体やモールド部に機械的ストレスを与えないよう、
モールドケースと端子の折り曲げ箇所の間にラジオペンチ(工具)などを挟み、固定して端子を曲げてください。
また、すべてのソリッドステートリレーが端子曲げに対応しているわけではありません。
必ず該当商品のデータシートをご確認いただくようお願いいたします。
まとめ
- AQ1ソリッドステートリレーのAQ1208のみ端子を曲げて実装が可能
- 実際に端子を曲げ実装する際には注意事項あり
- 端子の曲げ実装の対応可否はデータシートで確認
今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
本記事や【PhotoMOS®通信】へのご質問・ご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
▶PhotoMOSリレー商品情報はこちら
▶シグナルリレー商品情報はこちら
PhotoMOS通信 関連記事
PhotoMOS
|
PhotoMOS
【PhotoMOS®通信】DC専用のPhotoMOSリレーについて
PhotoMOSリレーは基本的にAC負荷、DC負荷のどちらでも使えることが特長の1つです。 しかし、一部のPhotoMOSリレーにはDC専用タイプがあります。 本記事では、DC専用タイプについて5つのセクションに分けて解説しています。
PhotoMOS
【PhotoMOS®通信】入力側LED電流制限抵抗を選定する際は、LED電圧降下にご注意ください
PhotoMOSリレーを使用するためには、適切な入力側LED電流制限抵抗をご用意ください。 今回のブログでは、入力側LED電流制限抵抗が必要な理由や、その抵抗値の計算方法についてご紹介します。
より詳しい情報やご相談をご希望の方は、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。









