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リレー関連情報

2025年10月22日

【PhotoMOS®通信】4点ユニットリレー/ターミナルとは?

当社製品の4点ユニットリレー、4点ユニットターミナルについて紹介をさせていただきます。 また、よくお問合せいただく内容もQ&Aとして、あわせて記載しています。

PhotoMOS通信-020-0

パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。

※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニックホールディングス (株) の商標です。

 

制御盤の省スペース化やメンテナンスの効率化を検討されている方へ、今回は、当社製品の 「4点ユニットリレー」 および 「4点ユニットターミナル」 をご紹介します。

どちらもリレーを4点まとめて搭載・接続できるユニットで、盤内の配線をすっきり整理できるのが特長です。
また、実際によくいただくご質問を Q&A形式 でまとめていますので、導入の検討や設計の参考に是非お役立てください。


4点ユニットリレーとは

当社製品であるPA-Nリレーまたは、PhotoMOSリレー powerタイプを4個搭載したユニットです。

スクリーンショット 2025-10-08 110709

主な特長は以下の3点です。

1. ネジ端子接続
2. リレー交換が容易
3. DINレール取り付け対応

それぞれについて説明していきます。


1. ネジ端子接続-はんだ付け不要で簡単配線

4点ユニットリレーに搭載されているリレーは主に2種類あります。

1. PA-Nリレー
aaaa

2. PhotoMOSリレー powerタイプ
power

これらのリレーの端子形状はスルーホール端子のため、本来ははんだを使った実装が必要になります。しかし、4点ユニットリレーはネジ端子となっているため、はんだが不要で、容易に接続することが可能です。

画像1-1


2. リレー交換が容易 ― メンテナンス時間を短縮

4点ユニットリレーでのリレー交換は付属されている取り外し工具を使うことで、簡単に行うことができます。
これによりリレーが故障した時に、別のリレーを用意するだけで、迅速に交換が可能です。

画像2-1

 

3. DINレール取り付け対応 ― 設置もワンタッチ

本体自体がDINレール取り付け可能な形状になっておりますので、ワンタッチでDINレールへの取り付けが可能です。

画像3

 

Q&A:よくあるご質問

Q1. 4点ユニットリレーと4点ユニットターミナルの違いは?

A1. リレーが搭載されているかどうかの違いです。

4点ユニットターミナルにリレーを4個搭載したものが「4点ユニットリレー」となります。そのため、4点ユニットターミナル単体にはリレーが搭載されていません。

画像7

リレー搭載有無以外の違いはありませんので、4点ユニットターミナルに別途対応リレーを取り付けて頂くと、4点ユニットリレーと同じものとしてご使用いただけます。


Q2. 4点ユニットリレー、4点ユニットターミナルの種類を教えてください。

A2. 下記表をご参考ください。

用途に応じてPA-Nタイプ/PhotoMOSリレー powerタイプをご選定ください。

商品タイプ 種類 品番 搭載可能リレー
PA-Nリレータイプ
画像9
4点ユニットリレー AY32001
※PA-Nリレー搭載済み
・PA-Nリレー
・PhotoMOSリレー
 power 電圧駆動タイプ
 AQZ10*D (DC専用)
 AQZ20*D (AC/DC兼用)
AY32002
※PA-Nリレー搭載済み
4点ターミナル AY30000
備考 AY32001とAY32002は定格入力電圧が異なります。
PA-Nリレー及び、PhotoMOSリレー Power 電圧駆動タイプのみが
搭載可能です。
PhotoMOSリレー Power 電流駆動タイプは搭載できません。
詳細はカタログ(こちら)をご確認ください。
PhotoMOSリレー
パワータイプ
画像8
4点ユニットリレー AY34001
AQZ102搭載済み
(DC専用)
・PhotoMOSリレー
 power 電流駆動タイプ
 ◆DC専用
  AQZ102
  AQZ105
  AQZ107
  AQZ104
 ◆AC/DC兼用
  AQZ202
  AQZ205
  AQZ207
  AQZ204
  AQZ404
AY34002
AQZ102搭載済み
(DC専用)
AY35001
AQZ204搭載済み
(AC/DC兼用)
AY35002
AQZ204搭載済み
(AC/DC兼用)
4点ターミナル AY30001
AY30002
備考 AY34001とAY34002は定格入力電圧が異なります。
同様にAY35001とAY35002も定格入力電圧が異なります。
PhotoMOSリレー Power 電圧駆動タイプは搭載できません。
詳細はカタログ(こちら)をご確認下さい。



Q3. PA-Nリレータイプ、PhotoMOSリレー パワータイプには、すべてのPhotoMOSリレー powerタイプを搭載することができますか?

A3. すべてが搭載できるわけではございません。

PA-NリレータイプにはPA-Nリレー、及びPhotoMOSリレー Power 電圧駆動タイプのみが搭載可能です。PhotoMOSリレーパワータイプには一部品番(AQZ*0*G)を除くPhotoMOSリレー Power 電流駆動タイプのみ搭載可能です。
詳しくはカタログ(PN-Aリレータイプ / PhotoMOSリレーパワータイプ)をご確認ください。


Q4. 4点ユニットリレーに掲載されている定格や寿命が個別のリレーと異なるのはなぜ?

A4. ユニット内部での熱影響を考慮しているためです。

リレーは近接取付時にリレー本体の放熱などによる周囲温度上昇などで、リレーの寿命・特性などに影響を受けてしまいます。4点ユニットリレーはこの影響を考慮し、定格や寿命が異なっています。


Q5. PhotoMOSリレータイプの4点ユニットリレーには外付け抵抗を用意する必要がありますか?

A5. 不要です。

PhotoMOSリレータイプの4点ユニットターミナルは抵抗内蔵のため、外付け抵抗なく電圧で動作します。


Q6. 4点ターミナルはリレーの搭載数が4個未満でも問題はありませんか?

A6. 問題なくご使用いただけます。

4点のうち未使用箇所があっても正常に動作します。


Q7. 異なるリレーを混在させても大丈夫ですか?

A7. 問題なくご使用いただけます。

たとえば、PA-Nリレータイプの4点ユニットターミナルに PA-NリレーとPhotoMOSリレー Power 電圧駆動タイプを各2個ずつ 搭載しても使用可能です。



まとめ

4点ユニットリレー/ターミナルは、配線作業の効率化・メンテナンス性の向上・盤内スペースの削減 に大きく貢献します。現場作業のしやすさを重視する方に、是非おすすめしたい製品です。


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今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
本記事や【PhotoMOS®通信】へのご質問・ご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


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