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コネクタ関連情報

2016年04月28日

高速伝送のカナメ、伝送特性入門③ 伝送特性編

伝送特性を改善するために、必要な視点について解説します。

前回まで、周波数特性と時間軸特性の各用語を解説いたしました。伝送特性の基礎編、最後の仕上げとして、伝送特性を改善するために、必要な視点について解説します。

周波数特性・時間軸特性のそれぞれの用語はもうおなじみになってきましたね!それぞれ、どのようなものか、完璧にわかりますか?(わからない!という方は、前回前々回をチェックしてくださいね)
これら周波数特性・時間軸特性は、すべて伝送する電気信号の波形に影響を及ぼすものでしたね。

周波数特性 1インサーションロス 2リターンロス 3クロストーク 時間軸特性 4スキュー 5ジッタ

質のよいデータ伝送実現には、周波数特性・時間軸特性、インピーダンス、それぞれを評価することが、ヒントになります。
というのも、これらは下図1のように相互関係があるためです。

インピーダンスがずれる 周波数特性が悪い・リターンロス・インサーションロス・クロストーク 時間軸特性が悪い=アイパターンが閉じる・ジッタ・スキュー

以前、インピーダンスは伝送経路の信号の流れやすさだとお伝えしましたね。
このインピーダンスがずれると、下図のように、伝送経路に反射波が発生してしまいます。
  • 反射波はリターンロス・クロストークの要因になる。
  • リターンロス・クロストークが発生すると、伝送波形がへたる。
  • 伝送波形がへたる=立ち上がり時間が変化=アイパターンが閉じる。

というように、これら3つは互いに影響しあっているのです。

インピーダンスのずれによって反射波が発生 周波数特性:クロストーク・リターンロスが発生 伝送波形がへたる 時間軸特性:立ち上がり時間が変化 アイパターンが閉じる

そのため、周波数特性・時間軸特性・インピーダンスのずれ、それぞれを評価し、正常なデータ伝送が「どこで・どのくらい・どのように」阻害されているのか検証することが、高速伝送実現のカナメになります。

前回までご紹介した、Sパラメータ・アイパターン、そしてインピーダンス値のデータ、これらを使って多角的に伝送経路を評価しましょう。
当社では、コネクタでのこれらの評価結果をお客様のご要望に応じて、ご提供しています。お気軽に営業までお問い合わせください。

いかがでしたでしょうか。今回は、高速伝送を左右する伝送特性解説の最後のまとめとして、伝送特性評価に重要な視点を解説しました。ぜひ設計時にご活用ください。

もえ

営業企画部コネクタ担当、新米社員。 コネクタを基礎から必死に勉強中。 好物は煮物と柿の種、年のわりに渋好み。

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