
パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。
※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニック ホールディングス (株) の商標です。
Q:PhotoMOSリレーの動作時間を、カタログ値より短くすることは可能?
A:はい。LED電流を大きくすることで、動作時間を短くできます。
PhotoMOSリレーのカタログには、品番ごとに動作時間が記載されています。
例えば、AQY212Sの動作時間(出力側がOFFからONになるまでの時間)は、次のように記載されています。
標準:0.65 ms
最大:2 ms
ただし、これらはLED電流を5 mAとしたときの仕様値です。
PhotoMOSリレーは、入力側のLED、出力側の受光素子(太陽電池IC)、スイッチング用MOSFETで構成されています。
入力側のLEDに電流を流すとLEDが発光し、その光を受けた太陽電池ICがMOSFETを駆動することで、出力側がONになります。LED電流を大きくするとLEDの発光量が増え、出力側のMOSFETをより早く駆動できるため、動作時間が短くなります。
AQY212Sの推奨LED電流は5~30 mAです。この範囲内でLED電流を調整することで、動作時間を短くすることが可能です。実際にどの程度短くなるかは、各品番のカタログに掲載されている参考データ「動作時間-LED電流特性」で確認できます。
例えば、AQY212SのLED電流を5 mAから10 mAに増やすと……
参考データ上では、動作時間が約1/2になることが分かります。
このように、LED電流を調整することで、用途に合わせてPhotoMOSリレーの動作時間を短縮できます。ただし、LED電流を大きくするとLEDの劣化が進みやすくなるため、PhotoMOSリレーの寿命が短くなる可能性があります。動作時間を短くする場合は、この点を考慮したうえで、推奨LED電流の範囲内で電流値を設定してください。
なお、「動作時間-LED電流特性」のグラフは参考データであり、記載された動作時間を保証するものではないことにご注意ください。
今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
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