はじめに
「負荷って何?」「負荷制御って具体的に何をしてるの?」
機械や電子回路、制御システムに関わる仕事をしていると、当たり前のように使われているこれらの言葉。でも、いざ人に説明しようとすると意外と難しい……。
この記事では、そんな「負荷」と「負荷制御」について、初心者の方にもわかりやすく、具体例を交えて解説します。
電気や制御の世界に初めて触れる方も、ぜひ気軽に読んでみてください。
負荷とは?
一言で言えば、負荷とは「電気を使う側の機器や装置」のことです。
回路を流れる電気の“行き先”として、モーター、LED、ヒーター、センサーなどが挙げられます。
これらはすべて、電気を受け取って何らかの動作(光る・回る・熱くなるなど)をする、いわば“仕事をする側”の存在です。
機器 |
動作 |
LED |
電気 → 光を出す |
モーター |
電気 → 回転力に変える |
ヒーター |
電気 → 熱に変える |
つまり、電気を“消費して動作するもの”が負荷です。
負荷制御とは?
負荷が“電気を使う側”だとすれば、負荷制御とは「その使い方をコントロールすること」です。
具体的には、下記のように
・電気を流す/止める(ON/OFF)
・電流量を調整する(強弱調整)
・動作のタイミングを制御する(制御信号による制御)
“いつ、どれだけ、どのように”電気を使わせるかを制御するのが負荷制御です。
LEDを点灯/消灯したり、モーターの回転を制御したり、加熱装置の温度を調整したりと、あらゆる装置の動作の根幹を担っている重要な要素です。
実際にはどうやって制御している?
負荷制御を実現するためには、電気の流れをON/OFFしたり、調整したりする“スイッチ”のような仕組みが必要です。
その代表的なものが「リレー」や「トランジスタ」といった部品です。
たとえば、PhotoMOSリレーのような無接点リレーを使えば、
といった特長を活かしながら、正確かつ安定した負荷制御が可能になります。
とはいえ、リレーはあくまで“手段”のひとつ。 本質は、「負荷をどう動かしたいか」を見極め、それに応じた制御方法を選ぶことにあります。
まとめ
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負荷:電気を使って動作する装置(モーター、LED、ヒーターなど)
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負荷制御:それらをON/OFFしたり、動作量を調整したりすること
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制御の方法は用途や必要な精度によって様々。リレーやトランジスタはその一例。