
パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。
※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニック ホールディングス (株) の商標です。
PhotoMOSリレーとソリッドステートリレー(SSR)は、どちらも半導体を使用して回路を ON/OFF する無接点リレーです。
広い意味ではPhotoMOSリレーもSSRの一種ですが、当社では別の商品カテゴリーとして扱っています。大きな違いは出力部に使用する半導体で、PhotoMOSリレーはMOSFET、SSRはトライアックを使用しています。
当社のSSRには直流負荷用の商品もありますが、今回はトライアックを使用したSSRとPhotoMOSリレーを比較し、使い分けのポイントをご紹介します。
1.負荷の種類(AC/DC)の違い
PhotoMOSリレーは、基本的にAC(交流)とDC(直流)の両方を制御可能です。
一方、トライアックを使用したSSRは、基本的にAC負荷用です。
トライアックには、一度ONすると入力信号をOFFにしても、負荷電流が一定値以下(ほぼゼロ)になるまでON状態を維持する特性があります。
ACでは電流が周期的にゼロ付近になるためOFFできますが、DCでは電流がゼロになることがないため、入力信号をOFFにするだけでは遮断できません。
このような動作原理の違いから、PhotoMOSリレーにはAC/DC兼用、SSRはAC負荷専用という違いがあります。
2.扱える負荷電圧・負荷電流の違い
微小信号を制御する場合
PhotoMOSリレーは、微小な電圧・電流のアナログ信号を切り替える用途にも使用できます。
このため、計測機器などの微小信号の切り替えに活用されています。
一方、トライアックを使用したSSRには、正常な動作に必要な最小負荷電流が規定されています。大きな電流を扱える商品であっても、そのまま微小信号の制御に使えるわけではありません。
詳しい説明は下記記事をご参照ください。
微小アナログ信号制御にはPhotoMOSリレーがおすすめ
高電圧・大電流を制御する場合
当社のPhotoMOSリレーのラインアップは、負荷電流としては最大 10 A までですが、負荷電圧 1,500 V(ACピーク値/DC、絶対最大定格)、連続負荷電流 20 mA の商品があります。
一方、当社のSSRのラインアップは、所定の放熱器と組み合わせて最大 40 A を扱える商品もありますが、負荷電圧は最大 600 V までです。
これらが主なPhotoMOSリレーとSSRの違いになります。
これらの対策を行うことで、PhotoMOSリレーへの静電気の影響を抑え、静電破壊による故障のリスクを低減することができます。
まとめ
今回は、PhotoMOSリレーとソリッドステートリレー(SSR)の違いについてご紹介しました。
| 比較項目 | PhotoMOSリレー | SSR |
|---|---|---|
| 出力素子 | MOSFET | トライアック |
| 負荷の種類 | 基本的にAC/DC兼用 | 基本的にACのみ |
| 微小信号の制御 | 対応可能 | 最小負荷電流による制約あり |
| 負荷電圧・電流 | 高負荷電圧品あり | 大電流対応の商品を展開 |
微小信号の切り替えやAC/DC両方への対応ではPhotoMOSリレー、ヒーターなどの比較的大きな交流負荷の制御ではSSRが主な選択肢になります。
それぞれの特長を理解し、使用する負荷の条件に応じて商品を選定することが重要です。
今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
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