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リレー関連情報

2025年09月04日

【PhotoMOS®通信】絶対最大定格と推奨動作条件の違いとは?

PhotoMOSリレーの「絶対最大定格」と「推奨動作条件」の違いをわかりやすく解説。

PhotoMOS通信-008-0c

パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。

※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニックホールディングス (株) の商標です。


【はじめに】

製品カタログやデータシートには、「絶対最大定格」と「推奨動作条件」の2つの項目が記載されています。
この2つは、PhotoMOSリレー安全に、そして安定して性能を発揮できるようにご使用いただく上で、非常に重要な指標です。ここでは、それぞれの意味と違いについてご説明いたします。

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【絶対最大定格とは】

絶対最大定格とは、一瞬でも超えてはならない限界値です。

PhotoMOS通信-008-2

この値を超えてご使用された場合、製品の性能劣化や故障につながる可能性があり、製品保証の対象外となります。

したがって、この定格は「安全にご使用いただくための上限値」としてお考えください。

 

【推奨動作条件とは】

推奨動作条件は、当社が製品の性能を安定的に発揮できると判断している範囲です。

PhotoMOS通信-008-3

PhotoMOSリレーは、周囲温度等の使用環境によって特性が変動することがあります。
そのため、当社ではこの条件のもとでご使用いただくことを推奨しております。

 
 

【まとめ】

絶対最大定格を守ることは「壊さないために」必要であり、
推奨動作条件を守ることは「本来の性能を引き出すために」必要です。

用途や環境に応じて、両者の意味を正しく理解した上でご使用いただくことが、安全かつ長期的な製品利用につながります。

推奨動作条件を外れる使用をご検討の場合は、事前に当社までご相談いただくことをおすすめしております。
ご使用環境に応じた最適な製品のご提案や、技術的なアドバイスをさせていただきます。

 

PhotoMOSリレーをご使用の際は、絶対最大定格と推奨動作条件を正しくご理解いただき、安全かつ安心してお使いいただければ幸いです。

 

今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
本記事や【PhotoMOS通信】へのご質問・ご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


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