
パナソニック インダストリーで、信号制御用リレーのマーケティングを担当している片上です。
【PhotoMOS®通信】は、PhotoMOSリレーやシグナルリレーなどの信号制御用リレーの選定や、それらのリレーを活用した製品設計にお役立ちいただける情報をご紹介していきます。
※「PhotoMOS」「フォトモス」「PhotoMOSリレー」「フォトモスリレー」はパナソニック ホールディングス (株) の商標です。
はじめに
PhotoMOS リレーは、半導体ならではの高信頼性・長寿命を持ちながら、幅広いアプリケーションに対応する多彩なラインアップを展開しています。
一方で、使用環境や周囲温度によって特性が変動するため、実際の使用条件下でどのように性能が変化するのかを把握することが重要です。
本記事では、PhotoMOS リレー選定時にぜひ活用いただきたい「参考データ」について解説します。
1. PhotoMOS リレー選定で重要な「参考データ」とは?
参考データとは、PhotoMOS リレーの仕様値(例:動作 LED 電流・負荷電流・オン抵抗など)が、使用条件に応じてどのように変化するかをグラフ化したものです。データシートの後半ページに掲載されています。
例:GU SOP4 1a(60~400 V / 0.1~0.8 A)では P.4 以降に記載があります。
PhotoMOS リレーのデータシートには、負荷電流、負荷電圧、オン抵抗などの代表値が記載されています。これらの多くは、周囲温度 25 ℃における代表値です。
しかし、実際の使用環境では温度や負荷条件が変化するため、25 ℃以外の環境でどのように特性が変動するのかを把握したいときに役立つのが参考データです。
2. 具体的な参考データ例について
参考データにはさまざまな種類がありますが、ここでは抜粋して3つ紹介します。
(1) 負荷電流-周囲温度特性
このグラフは、周囲温度の変化によって負荷電流の定格値がどのように変化するかを示しています。
例:AQY212S
・20 ℃:負荷電流の定格値 500 mA
・80 ℃:負荷電流の定格値 約 270~280 mA
(2) オン抵抗-周囲温度特性
このグラフは、周囲温度の変化によってオン抵抗がどのように変化するかを示しています。
例:AQY214S
・20 ℃:オン抵抗 約 27~28 Ω
・80 ℃:オン抵抗 約 40 Ω
(3) 動作時間-LED 電流特性
このグラフは、LED 電流の大きさによって動作時間がどのように変化するかを示しています。
例:AQY212S
・LED 電流 10 mA:動作時間 約 0.25~0.3 ms
・LED 電流 50 mA:動作時間 約 0.1 ms(推奨動作 LED 電流:5~30 mA)
まとめ:特性が変動するのかを把握したいときに役立つのが参考データです
PhotoMOSリレーは、環境条件や使用状況に応じて特性が変動するデバイスです。
PhotoMOSリレーを選定する際は、ぜひ参考データをご活用ください。
※参考データは性能を保証するものではありません。必ず実機にてご確認の上、ご検討ください。
今回ご紹介した内容はいかがだったでしょうか?
みなさまの製品設計や部品選定のお役に立てれば幸いです。
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