PhotoMOSリレーとソリッドステートリレー(SSR)は、どちらも半導体を使用して回路をON/OFFする無接点リレーです。
広い意味ではPhotoMOSリレーもSSRの一種ですが、当社では別の商品カテゴリーとして扱っています。大きな違いは出力部に使用する半導体で、PhotoMOSリレーはMOSFET、交流負荷用SSRはトライアックを使用しています。

当社のSSRには直流負荷用の商品もありますが、今回はトライアックを使用した交流負荷用SSRとPhotoMOSリレーを比較し、使い分けのポイントをご紹介します。
1.負荷の種類(AC/DC)の違い
PhotoMOSリレーには、基本的にAC(交流)とDC(直流)の両方を制御可能です。
一方、トライアックを使用したSSRは、基本的にAC負荷用です。
トライアックには、一度ONすると、入力信号をOFFにしても、負荷電流が一定値以下(ほぼゼロ)になるまでON状態を維持する特性があります。
ACでは電流が周期的にゼロ付近になるためOFFできますが、DCでは電流がゼロになることがないため、入力信号をOFFにするだけでは遮断できません。
このような動作原理の違いから、PhotoMOSリレーにはAC/DC兼用、SSRはAC負荷専用という違いがあります。
2.扱える負荷電圧・負荷電流の違い
微小信号を制御する場合
PhotoMOSリレーは、微小な電圧・電流のアナログ信号を切り替える用途にも使用できます。
このため、計測機器などの微小信号の切り替えに活用されています。
一方、トライアックを使用したSSRには、正常な動作に必要な最小負荷電流が規定されています。大きな電流を扱える商品であっても、そのまま微小信号の制御に使えるわけではありません。
詳しい説明は下記記事をご参照下さい。
微小アナログ信号制御にはPhotoMOSリレーがおすすめ
高い電圧・大きな電流を制御する場合
当社のPhotoMOSリレーのラインアップは、負荷電流としては最大10Aまでですが、負荷電圧1,500V(ACピーク値/DC、絶対最大定格)、連続負荷電流20mAの商品があります。
一方、当社のソリッドステートリレーのラインアップは、所定の放熱器と組み合わせて最大40Aを扱える商品もありますが、負荷電圧に関しましては最大600Vまでになります。
これらが主なPhotoMOSリレーとソリッドステートリレーの違いになります。
まとめ
今回は、PhotoMOSリレーとソリッドステートリレーの違いについてご紹介しました。
| 比較項目 |
PhotoMOSリレー |
交流負荷用SSR |
| 出力素子 |
MOSFET |
トライアック |
| 負荷の種類 |
基本的にAC/DC兼用 |
基本的にACのみ |
| 微小信号の制御 |
対応可能 |
最小負荷電流による制約あり |
| 負荷電圧・電流 |
高負荷電圧品あり |
大電流対応の商品を展開 |
微小信号の切り替えやAC/DC両方への対応ではPhotoMOSリレー、ヒーターなどの比較的大きな交流負荷の制御ではSSRが主な選択肢になります。
それぞれの特長を理解し、使用する負荷の条件に応じて商品を選定することが重要です。