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リレー関連情報

2014年06月09日

PhotoMOSリレーのカレントリミット機能

回路部品を保護する役割にもなる、PhotoMOSリレーの「カレントリミット機能」について解説します。

今回、お客様からいただいた質問をもとに解説する内容は、PhotoMOSリレーの「カレントリミット機能」についてです。カレントリミット機能は、回路部品を保護する役割にもなります。ぜひ機能の特性を知って、選定にお役立てください。

質問:PhotoMOSリレーのカレントリミット機能とはどのようなものですか?

答え:カレントリミット機能は、出力側に流れる電流がある一定の出力制限電流に達するとリミット機能が働き、電流を一定値に保つ機能のことです。

カレントリミット機能付のPhotoMOSリレーは、負荷電流が出力制限電流(typ. 0.18A)に達すると、負荷電流にリミットが働き、出力側に流れる電流値を一定値に保ちます。PhotoMOSリレーに内蔵されたカレントリミット回路が負荷電流を瞬間的に制限するため、効果的な自己保護機能を発揮します。この自己保護機能により、PhotoMOSリレー以降の回路部品を過電流から保護することができます。
この特性を表したものが、図1です。

20140610-1

出力側の端子間電圧が大きくなると、出力電流も大きくなりますが、一定の値(出力制限電流)を超えるとそこで保護されます。カレントリミット機能が働いたことがわかります。
ただし、この図1に示すようにカレントリミット機能の作動が長時間続くと、出力側の損失が大きくなりPhotoMOSリレー自体が故障する恐れがあります。カレントリミット機能はノイズによる瞬間的な過電流の保護機能としてお考え下さい。

続いて、カレントリミット機能付PhotoMOSリレーを選択するときの表の見方を、表1を例に解説します。

PhotoMOSリレーのカレントリミット機能 表1

まず、入力側の項目を見ていきましょう。

  • 「動作LED電流」:
    PhotoMOSリレーのLEDをONする電流。
  • 「復帰LED電流」:
    PhotoMOSリレーがON状態からOFF状態になるための電流値。

続いて出力側の項目です。

  • 「負荷電圧」:
    PhotoMOSリレーの出力側がOFF状態で印加し得る最大電圧値。
  • 「負荷電流」:
    PhotoMOSリレーの出力側がON状態で、連続して流し得る最大電流値。
  • 「オン抵抗」:
    PhotoMOSリレーの出力側がON状態での出力端子間の抵抗値。
  • 「出力制限電流」:
    カレントリミット機能付きタイプにて、出力側に流れる電流の制限値。
  • 「動作時間」:
    PhotoMOSリレーの入力側に通電してから出力側がON状態になるまでの時間。
  • 「復帰時間」:
    PhotoMOSリレーの入力側をOFFにしてから出力側がOFF状態になるまでの時間。

いかがでしたでしょうか?今回はカレントリミット機能について解説しました。
カレントリミット機能はノイズ等による瞬間的な過電流を防ぐ機能ですので、特性面での素子選定時の参考になればと思います。

PhotoMOS

谷口

パナソニック株式会社制御機器コールセンター所属。久留米高専電気工学科卒業後、松下電工株式会社(現・パナソニック)へ入社。25年間の制御部品営業を経て現部署へ。 趣味:サイクリング、登山、マラソン、天体観測

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