~この記事でわかること~
EV充電ステーションに求められる安全遮断の要件
EV充電ステーションは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に電気を供給する
重要な役割を担っています。
AC側(交流負荷 開閉用途)に使用されるパワーリレーは、異常時の影響が商用電源側に回りこまないよう、電力網の安全遮断用として使用されるため、「AC高容量遮断」と「高い信頼性」が求められています。
DC側(直流負荷 開閉用途)に使用される高容量リレーは、バッテリーやシステムの不具合や故障時の安全遮断用として使用されるため、同様に「DC高容量遮断」と「高い信頼性」が求められています。
それでは詳細をみていきましょう。
パワーリレー・高容量リレーの役割
①AC側安全遮断
AC側の電力網の安全遮断用として使用されます。
異常電流の発生時に、その影響が充電器やDC側の電源に回りこまないよう確実に遮断することが重要です。
このような電力系統の保護のため、安全対策用として高容量リレーは必要となります。
EV充電ステーション向けパワーリレーの商品ラインアップ
<HE-Rリレー>
接点構成 (Contact arrangement) 4a/4a1b
接点容量(負荷電圧)(Contact rating/resistive) 40 A 480 V AC
接点構成 (Contact arrangement) 2a/2a1b
接点容量(負荷電圧)(Contact rating/resistive) 80 A 277 V AC
下記特設サイト内ではHE-Rリレーが選ばれる理由についてわかりやすく解説しています。
是非ご一読ください。
<HE-Nリレー>
接点構成 (Contact arrangement) 1a
接点容量(抵抗負荷)(Contact rating/resistive))120 A 490 V AC
120 A 60 V DC
<HE-Sリレー>
接点構成 (Contact arrangement) 2a/2a1b
接点容量(抵抗負荷)(Contact rating/resistive) 40 A 277 V AC
5 A 110 V DC
<HEリレーPVタイプ>
接点構成 (Contact arrangement) 1a
接点容量(抵抗負荷)(Contact rating/resistive) 60 A 490 V AC
90 A 60 V DC
<LF-Gリレー>
接点構成 (Contact arrangement) 1a
接点容量(抵抗負荷)(Contact rating/resistive) 22-33 A 250 V
②DC側安全遮断
バッテリーや充電システムに不具合や故障が発生した場合、
即座に電力供給を停止させる必要があります。
高容量リレーは、電力供給を確実に遮断することができ安全対策として有効です。
EV充電ステーション向け高容量リレー商品ラインアップ
<EPリレー>
接点構成 (Contact arrangement) 1a
接点容量(抵抗負荷)(Contact rating/resistive) 20-80 A 400 V DC
<HE-Vリレー>
接点構成 (Contact arrangement) 2a
接点容量(抵抗負荷)(Contact rating/resistive)
20 A 800 V DC, 25 A 600 V DC (接点直列接続使用の場合)
20 A 400 V DC (1a独立使用の場合)
EV充電ステーションのAC側ならびにDC側の安全遮断用として、パワーリレー・高容量リレーがお役立ちすることをご理解いただけたでしょうか。
今回紹介したパワーリレー・高容量リレーの詳細は下記リンクよりご覧ください。
こちらの記事では蓄電システムにフォーカスし、リレーが担う役割と商品情報をご紹介しています
※安全面の観点より、機器メーカとの間で仕様の確認及び評価確認を実施してリレーをお使い頂いております。安全面を考慮し、個人のお客様とのお取引やお問い合わせには対応致しかねますことをご承知おき下さい。