「エネルギーマネジメントを支える高容量リレー」の第3回目。今回は、蓄電システムにフォーカスし、リレーの役割と商品情報をご紹介します。
蓄電システムとは
蓄電システムは、高容量の蓄電池を用い、繰り返し充電して、電気を蓄え、家庭内の電気機器に電気を供給する役割を持っています。DC側(直流負荷 開閉用途)に使用されるリレーは、バッテリーやシステムの不具合や故障時の安全遮断用として使用されるため「DC高容量遮断」と「高い信頼性」が要求されます。また、AC側(交流負荷 開閉用途)に使用されるリレーは、異常時の影響が商用電源側に回りこまないよう、電力網の安全遮断用として使用されるため、「AC高容量遮断」と「高い信頼性」が求められています。詳細をみていきましょう。
リレーの役割と商品情報
①AC側安全遮断
リレーは電力網の安全遮断用として使用されます。インバータ部で変換された電流に異常が発生した場合、商用電源側(インバータ部や蓄電池)に影響を及ばさないように遮断する必要があります。電力系統の保護の安全対策として高容量リレーが役立ちます。
おすすめ
AC高容量リレー
*製品写真をクリックすると詳細情報へ移動します
▼CAD/カタログ ダウンロード
②DC側安全遮断
蓄電池およびシステム側(インバータ部)に不具合や故障が生じた際の安全対策として高容量リレーが活躍します。
<EPリレー>
③充電時コンデンサの突入防止用(プリチャージ回路)
蓄電システムの起動時、突入防止用リレーがONし、蓄電池(コンデンサ)充電後にメインリレーがONする仕組みです。大容量、大電流を扱う用途では高容量リレーが適しています。このように、リレーは、蓄電池(コンデンサ)充電時に発生する突入電流に対する保護としても有効です。
おすすめ
プリチャージ回路用
リレー
EP | HE-V |
(EP : 1a 10A-20A 1,000V DC ※1) (HE-V : 2a 20A 1,000V DC ※2) |
|
※1 1,000V DCは最大許容電圧。 定格は400V DCです。 |
|
※2 1,000V DCは各1a接点を直列接続した時の 最大許容電圧。定格は800V DCです。 |
*製品写真をクリックすると詳細情報へ移動します
▼CAD/カタログ ダウンロード
蓄電システムのAC側ならびにDC側の安全遮断用として、また充電時における蓄電池突入防止の安全対策として、高容量リレーがお役立ちすることをご理解いただけたでしょうか。
~「エネルギーマネジメントを支える高容量リレー」・・・次回は、パワーコンディショナにフォーカスし、リレーが担う役割と商品情報をご紹介してまいります~
※安全面の観点より、機器メーカとの間で仕様の確認及び評価確認を実施してリレーをお使い頂いております。安全面を考慮し、個人のお客様とのお取引やお問い合わせには対応致しかねますことをご承知おき下さい。