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コネクタ関連情報

投稿日:2016年02月08日 / 更新日:2024年08月02日

EMIとEMSについて

EMIとEMSについて、ノイズとは何なのか、なぜ問題なのか、基礎的な内容を解説します。

今回は、EMIとEMSについてです。まず、ノイズとは何なのか、なぜ問題なのか、基礎的な内容を解説いたします。

電子機器において、ノイズは常につきまとう問題です。基礎の基礎から理解し、対策することが必要です。

ノイズとは、電気信号が意図せず変形したものです。電気を流す電子機器では、ノイズが必ず存在するといっても過言ではありません。このノイズは電気信号に干渉して、機器の誤作動や故障を招いてしまいます。
前述したとおり、電気信号と本質は同じで見分けがつかないため、対策も非常にやっかいなのです。

ノイズには、大きく2種類あります。一つ目が伝導ノイズ、もう一つが放射ノイズです。
前者は、電線やプリント回路を伝わっていくノイズで、後者は空気中を伝わっていくノイズです。

伝導ノイズと放射ノイズ

図1は電気回路内でのノイズが伝わる様子です。
このように、ノイズは電気回路内を伝わっていくだけでなく、電子機器そのものがノイズ発生源となり、他の機器に悪影響を及ぼしてしまいます。

そこで、ノイズ対策においては「ノイズに影響されない」、「ノイズを発生させない」の2つを達成することが基本です。

ノイズに影響されない=EMS(電磁気妨害:Electromagnetic Susceptibility) ノイズを発生しない=EMI(電磁気妨害感受:Electromagnetic interference) EMC(電磁的両立性:Electromagnetic Compatibility)

・シールド
電子回路部分を、金属で覆い、ノイズを電子回路に入らないよう、また入ってしまってもグランド(電気の帰り道)に落とす方法です。
シールド対策
・フィルタ
不要なノイズを除去し、必要な電気信号だけを通す、いわば回路内をろ過する対策方法です。コンデンサやノイズ対策用フィルタを用います。
・熱変換
回路に侵入したノイズを吸収し、熱へ変換する対策です。抵抗やフェライトを使用します。

このほかにも、世の中には様々なノイズ対策を実現する部品が存在しています。

いかがでしたでしょうか。今回はノイズとノイズ対策の基本的な考え方について簡単にお話いたしました。
機器設計において、ノイズ対策は切り離すことのできないものです。ぜひ、今後の設計の際にお役立てください。

 

 

 

 

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