今回は、パラシリ変換・SerDes変換について解説いたします。データ伝送経路の設計で、よく使われる用語です。いまいちど、きちんと意味を理解しましょう。
そもそも、データ伝送は使用する信号線の数によって、下記の2種類の伝送方式に分けられます。
①パラレル通信
複数の信号線や回線を使って、一度に多くのデータを伝送します。
②シリアル通信
ひとつの信号線や回線を使って、データを1ビットずつ順番に伝送する方法。
USB(Universal Serial Bus)などでは、この伝送が用いられます。
パラレル伝送に対して、省配線化が可能です。
実際に、様々な基板や機器を接続する場合、伝送経路内でシリアル通信とパラレル通信が混在する場合がでてきます。
その際に行うのが、SerDes変換(パラシリ変換)です。
物流倉庫の中で、複数のベルトコンベアーが一本に集約されて、また複数のベルトコンベアーに分配されるような様子を考えてみてください。(下図2)
このSerDes変換に必要になるのが、シリアライザー・デシリアライザーと呼ばれる、ICです。それぞれ下記のような役割をもっています。
シリアライザー :パラレル通信→シリアル通信
デシリアライザー:シリアル通信→パラレル通信
当社の光アクティブコネクタは、双方向1ch通信・単方向2ch通信をすることができます。入力信号がパラレル伝送の場合、このSerDes変換が必要となります。
いかがでしたでしょうか。今回はSerDes変換(パラシリ変換)ついてお話しいたしました。
ぜひ設計時に今回の内容をご活用ください。