今回は、伝送規格の高速化トレンドについてお話しいたします。高速伝送を実現するために、伝送規格に基づき設計する場合があるかと思います。ぜひ、機器の設計の際の基礎知識として、ご参考ください。
PCやスマートフォンなどでは、昨今伝送速度がどんどん高速化しています。インターネットが普及し、機器で処理する情報量が増加しているためです。
そこで、より高速な伝送を実現するために、皆様よくご存知のUSBなど、伝送規格が次々に打ち出されています。(図1)
図1からもわかるように、いまや伝送速度は10Gbps※(注1)まで対応が始まっています。
※注1:10Gbps(Giga Bit Per Second)=1秒間に10Gbitのデータを伝送できる伝送速度
主な伝送規格の伝送速度は、下の表1のようにまとめられます。
様々な用途に対応した伝送規格が、それぞれ高速化していることがわかるかと思います。
このように、機器内の基板間におけるデータの伝送速度が高速化していくにつれ、コネクタなどの部品においても高速伝送に対応していることが必要になってきています。
- 具体的に、高速伝送を行うために、コネクタにおいてどのような対応が求められているかというと、
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- インピーダンス整合
- ノイズ対策
の2つが主にあげられます。
パナソニックでは、このような高速伝送対応ニーズに応える2商品をラインナップしています。
1つは、インピーダンス整合が可能なFPCコネクタ Y4BH。
もう1つは、ノイズへの対策を施した狭ピッチコネクタ P4Sシールドタイプです。
また、インピーダンスやノイズといった難しい用語がでてきたぞ・・・と身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
これらの用語については、次回以降解説していきますので、ご安心ください。
いかがでしたでしょうか。今回は伝送規格の高速化というテーマでお話いたしました。是非、機器設計における基礎知識としてご活用ください。