近年、人手不足への対応や工程集約による生産性向上、実装品質の安定化を目的として、
リード部品においてもリフロー実装のニーズが高まっています。
当社のリレーをはじめとするリード端子部品をリフロー実装できるようにする「Pin-in-Paste工法」について、本記事でわかりやすく解説します。
■ Pin-in-Paste工法とは?
Pin-in-Paste工法とは、基板のスルーホールにピンを挿入した状態で、その周囲にはんだペーストを塗布して、リフローはんだ付けを行う工法です。別名、スルーホールリフローと呼ばれています。
この工法により、従来はフローはんだや手はんだが必要だった部品もリフロー工程で実装することが可能になります。
■ 工法の流れ
Pin-in-Paste工法の基本的な流れは、以下の通りです。
【1】 はんだペーストの塗布
スルーホール周辺に、必要な量のはんだペーストを印刷します。
【2】 電子部品を配置
部品のピンをスルーホールに挿入します。
【3】 リフローはんだ付け
リフロー炉にて加熱をし、はんだ付けを行います。

■ 従来の工法との違い
従来の手作業やはんだ付けによる実装と比較すると、Pin-in-Paste工法には以下のメリットがあります。
・工程の効率化
リフロー工程で表面実装部品と同時に実装できるため、後工程を削減でき、生産効率の向上に
つながります。
・信頼性の向上
温度条件やはんだ量を工程として定量管理できるため、作業者によるばらつきが抑えられ、
安定した品質が期待できます。
■ ポイント
Pin-in-Paste工法では、スルーホール内に十分なはんだ量を確保することが重要です。
クリームはんだの印刷面積は、スルーホールの開口面積よりも広く設定します。これにより、 リフロー後のはんだ量不足やボイド(空洞)の発生を防ぐことができます。
■ まとめ
Pin-in-Paste工法は、リード部品をリフロー工程で実装できる有効な工法であり、生産効率と実装信頼性の両立を可能にします。
当社では、リフロー実装できるPin-in-Paste工法に対応するリレーを開発しています。
詳細は、特設サイトをご覧ください。(以下の画像をクリック)
▼ メカニカルリレーのリフロー対応タイプ一覧表
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