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リレー関連情報

投稿日:2015年06月12日 / 更新日:2023年09月06日

PhotoMOSリレー用語解説(出力編)

PhotoMOSリレーの用語(出力編)について解説します。

お客様から頂いた質問をもとに、今回はPhotoMOSリレーの用語(出力編)について解説します。ぜひ回路設計時にお役立てください。

質問:PhotoMOSリレー用語解説がありますが、もう少し詳しい解説はありませんか?

答え:カタログにあります用語解説に対し、その数値が持つ意味を付加して解説いたします。


1. 負荷電圧 V
L

PhotoMOSリレーを正常に動作させるための出力側電源電圧の最大値です。交流の場合はピーク値で表します。安全率を考慮してAC(実効値)の場合はこの数値の1/4、DCの場合は1/2以下の負荷で使用してください。

2. 連続負荷電流  I
L
規定の周囲温度条件のもとでPhotoMOSリレーの出力端子間に連続して流し得る最大電流値です。交流の場合は、ピーク値で表します。負荷電圧同様に選定の際は安全率を考慮してください。

3.  オン抵抗 R
on

入力端子に規定のLED電流を流し、出力端子に規定の連続負荷電流を流したときの出力端子間の電圧降下より次の式で求めます。  

オン抵抗=出力端子間の電圧降下/負荷電流

オン抵抗の値は周囲温度に影響されます。温度が高いほどオン抵抗の値は大きくなります。設計時は出力部電流-電圧特性(図1)、オン抵抗-周囲温度特性(図2)を参考にしていただき、実条件での確認をお願いします。

20130603-1

20130603-2

4. 開路時漏れ電流I
Leak

規定のIF(例:a接点の場合はIF=0)において出力端子間に規定の電源電圧を印加したとき、出力側に流れる電流です。 周囲温度が高いほど開路時漏れ電流は大きくなります。負荷電流がこの値に近い場合はPhotoMOSリレーの出力側がOFF状態であっても負荷電流が流れることがありますのでお使いいただけません。

5.  出力損失 P
out

出力端子間で許容しうる電力損失です。出力損失=負荷電流の2乗×オン抵抗で求められます。オン抵抗は周囲温度や負荷電流の通電、ON/OFF動作の繰り返しにより上昇するため実条件での確認をお願い致します。

6.  動作時間 T
on

入力端子に規定のLED電流を流してから、出力がONするまでの遅れ時間です。詳細は図3を参照ください。

20150617-3

7.  復帰時間 T
off

入力端子に流している規定のLED電流を遮断してから、出力がOFFするまでの遅れ時間です。(詳細は図3を参照ください)

いかがでしたでしょうか? 今回はPhotoMOSリレーのカタログに使用されています出力に関する用語について解説しました。是非PhotoMOSリレー選定時の参考にしてください。

 PhotoMOS

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