「PhotoMOSリレー=微小負荷専用」という誤解
電子回路の設計において「PhotoMOSリレーは便利だけど、流せる電流が小さすぎて使いにくい」という声をよく耳にします。
確かに、一般的には数百mA~1A程度の信号や小負荷の制御に使われることが多く、「せいぜい2A程度が限界」と思われがちです。
しかし、実はPhotoMOSリレーには10Aの電流制御に対応できる製品も存在します。
本記事では、その誤解と事実のギャップを解消し、設計の選択肢を広げるヒントをご紹介します。
「10A流せるPhotoMOSリレーなんてあるの?」という疑問
PhotoMOSリレーは、機械的な接点を持たないソリッドステートリレー(SSR)として、
・高速スイッチング
・無音動作
・長寿命
といったメリットがありますが、電流容量が小さいというイメージが強いのも事実です。
実際、お客様からは下記のようなお悩みをよく伺います:
「リレーを使ってDC電源をON/OFFしたいけど、PhotoMOSは電流が足りないんですよね」
「10A程度の負荷を制御したいが、メカリレーだと寿命やノイズが気になるので、半導体化したい」
実は負荷制御10AのPhotoMOSリレーは“存在”します
それがAQZ192というPhotoMOSリレーになります。

こちらは 10A 60V DC(AC負荷の場合はAQZ202G [6A 60V AC]になりますので、ご注意下さい。) の制御が可能で、通常のPhotoMOSリレーでイメージされるSOP、DIP形状とは異なる、SIL4というパッケージになります。
こちらより、詳細仕様をご確認いただくことができますので、是非興味のある方は一度見ていただければ幸いです。
まとめ
PhotoMOSリレーは「微小負荷向け」というイメージが先行していますが、10Aの負荷制御も実用範囲に入っています。
・メカリレーの課題に悩んでいる方
・静音・長寿命な制御部品を探している方
・PhotoMOSの可能性を広げたい方
ぜひ一度、10A対応PhotoMOSrリレーの活用をご検討ください。