業界初※1「ロールtoロール独自工法」による一括両面配線を実現

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商標登録番号 第6683821号
       第6683822号

―透明導電フィルム FineX―

※1:2022年2月16日現在 当社調べ

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高透過率かつ低抵抗の一括両面配線 透明導電フィルムとは?  人気資料 

タッチセンサを始めとした種々アプリケーション用途に透明導電フィルムをお探しのお客様へ

透明導電フィルムの一般的特徴​

透明導電フィルムは、電気を通す機能を持ちながら、可視光を通す機能を併せ持っており、中でもITOIndium Tin Oxide)はタッチパネルを始めとするディスプレイ向けの電極や、太陽電池用の電極等として広く使用されてきました。

一般的に数十Ω/sq.~数百Ω/sq.の抵抗値を有するITOにおいて、近年求められる低抵抗化の需要に対応するためには、それ自体の厚膜化が必要ですが、透過率低下や黄変(色の変化)といった背反が生じます。

このような課題解決の方法として、各社メタルメッシュをITOの代替材料として開発してきました。

ITOとメタルメッシュ比較

従来工法のエッチング方式メタルメッシュ

メタルメッシュの一般的なエッチング工法では、低抵抗化と細線化がトレードオフの関係にあり、低抵抗化による大型対応は実現できるものの配線幅が大きくなることで透過率が不十分でした。
さらに、エッチング工法特有のメッシュ配線交点部のメタル残りは外観特性劣化の要因にもなります。

従来工法のエッチング方式メタルメッシュの課題

業界初※1の独自ロールtoロール工法

パナソニックは業界初※1の独自ロールtoロール工法を用いることで、高い配線アスペクト比を実現し、低抵抗と高い透過率を併せ持つ一括両面配線透明導電フィルムを開発しました。

※1:2022年2月16日現在 当社調べ
業界初の独自ロールtoロール工法説明

高い配線アスペクト比

下式で表される通り、抵抗値は配線の断面積に反比例するため、抵抗値を低く抑えるには断面積を大きくする必要があります。

 005_高い配線アスペクト比_1

パナソニック独自工法のメタルメッシュは、細い配線を形成しながら厚さ方向で断面積を確保することで高い配線アスペクト比を実現でき、低抵抗と配線の細線化を可能にします。

従来エッチング工法と当社工法の配線断面比較

配線細線化と開口率

配線の細線化は開口率に大きく寄与します。
メタルメッシュを形成する金属は光を遮るため、金属部である配線の幅が狭いほど開口率が大きくなります。
また、開口率は透過率と比例関係にあるため、細線化が可能なパナソニックの透明導電フィルムは高い透過率を実現することができます。

配線細線化と開口率の関係説明

配線の視認性

メタルメッシュの配線は金属であるため、一定以上の配線幅になると金属反射による配線見えのため透明性が低下します。
パナソニックは独自工法により2um以下の配線幅の形成を可能にし、メタルメッシュでありながらも配線が人の目には見えない透明導電フィルムを実現しました。

配線の視認性説明

タッチセンサ用途

低抵抗かつ高い透過率を有するパナソニックの透明導電フィルムは、タッチセンサに用いることで従来の透明導電フィルムでは実現できなかった様々なニーズへ対応します。

タッチセンサイメージ 鳥瞰図、断面図

タッチセンサとしてのお役立ち

大型化 低抵抗化により大型サイズ対応可
狭額縁 微細配線技術による超狭額縁設計
曲面対応 金属による微細配線化
高画質化(低反射化による漆黒感) 光学設計による反射抑制
高感度化(ペン対応等) 小さな容量変化をとらえることができる低抵抗センサ
項目 従来エッチング法
メタルメッシュ ※
パナソニック独自工法
メタルメッシュ ※
視認性 配線幅
× 4um  ◎ ≦2um
透過率
87%  ◎ 89%
開口率
92%  ◎ 96%
シート抵抗
2Ω/sq.  ◎ 2Ω/sq.
額縁配線 (L/S)
15/15um  ◎ 8/8um
基材
PET・COP  ◎ PET・PC・COP
屈曲性
≧R2mm  ◎ ≧R2mm

※当社試作品での比較

透明導電フィルムの応用例-1 高周波通信

高速大容量・多接続・低遅延を可能にする5G/6G通信では従来に比べ高周波帯域が使用されます。
一般に周波数が高くなると、様々な物質の影響を受け電波が減衰するといった課題や、強い直進性ゆえに建物が密集する地域では電波が遠くまで届かなくなるなどの課題が生じます。
パナソニックは透明導電フィルム技術を応用し、これらの課題に対し新たなソリューションを提供します。

➀透明アンテナ

5G/6G通信は高周波帯域を使用するため、近傍の物質・デバイスの影響を強く受けます。
そのため5G/6G用アンテナの配置場所は自由度が少なく、理想的にはデバイスの最表面へ配置することが求められます。
パナソニックの透明導電フィルム技術を応用した透明アンテナは、ディスプレイ・窓などの機能・意匠性を阻害することなくあらゆる場所へのアンテナの配置を可能にします。

特長

  • 透明性を確保しながら良好なアンテナ特性
  • 低抵抗配線によりミリ波対応可能(低損失)
  • ディスプレイ/窓等に対し機能・意匠性を阻害せずに配置が可能
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細線メッシュによる透明パターンでありながら金属アンテナと同等の性能

応用例

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②メタサーフェス

高周波帯域の電波は直進性が強く、建物が密集する地域では遠くまで届かない課題が生じます。
そのため電波を遠くまで伝搬させる反射板や、室内に引き込む電波レンズといったメタサーフェスデバイスが求められています。
パナソニックは、透明導電フィルム技術をメタサーフェス技術に応用展開し、5G/6Gの世界に貢献します。

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透明導電フィルムの応用例-2 透明ディスプレイ

高度情報化社会の到来により、乗り物内を始めとし様々な場面でのAR(Augmented Reality)の導入が進んでいます。
更なるARの普及に向けては、視認エリアを阻害せず多くの情報を表示できるデバイスとして透明ディスプレイの実用化が待たれています。
透明ディスプレイの基幹部品であるバックプレーンに、パナソニックの透明導電フィルムの技術を応用することで高い透過率を維持しながらも明瞭な表示が可能となります。

特長

  • 高い配線アスペクト比により低抵抗を維持しながら高い透過率を実現
  • 低温はんだなどにて透明フィルムへの実装が可能
  • 微小LEDと当社の微細化パターンの組み合わせにより自発光透明ディスプレイの実現が可能
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応用例

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透明導電フィルムの応用例-3 透明ヒーター

車の自動運転化に伴い、外装には新たに様々なセンサ(情報通信用・障害物検知用)が搭載されます。
環境影響で生じる氷結、曇り等による誤検知を防止するため、センシング機能を阻害しない透明ヒーターが求められています。
パナソニックは透明導電フィルム技術を透明ヒーターとして応用することで、高透過で安定したセンシング環境を実現します。
また、近年急速に設置が進んでいる監視カメラにおいても、レンズ上への透明フィルムヒーター配置により安定した稼働を可能にします。

特長

  • 低抵抗による優れた昇温特性
  • 高い透過率のため意匠性を損なわず直接加熱が可能
  • 可視領域に加え赤外域においても高い透明性を実現
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従来技術
空気を介して温めるため、効率性に欠ける
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当社技術

温めたい部分を直接温めるため、効率が良い

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応用例

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透明導電フィルムの応用例-4  透明電磁波シールド

スマートホンや電子レンジ、私たちの周りには電磁波を使った製品で溢れています。電磁波は、電子機器に侵入するとトラブルを起こすため、遮断する必要があります。遮断する方法としては一般的に金属板が使われていますが、意匠性を阻害する課題がありました。パナソニックは透明導電フィルム技術を電磁波シールドとして応用することで、従来犠牲になっていた意匠性を損なわず電磁波をシールドすることが可能になります。

特長

  • 透過率80%以上で-50dB@2.4GHzのシールドが可能
  • 高周波領域においても高いシールド性能
構成例
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応用例

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ペースト状 超高周波ノイズ吸収材 (開発中) のご紹介

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