お客様からいただいたご質問をもとに、PhotoMOSリレーについて分かりやすくご紹介します。今回は、メカニカルリレーとPhotoMOSリレーの違いについて、動作原理や構造をポイントに解説をしていきます。ぜひお役立てください。
質問:どちらもリレーという同じカテゴリーの部品ですが、PhotoMOSリレーはメカニカルリレーと比べて何が違うのですか?答え:動作原理、構造が異なります |
メカニカルリレーは、入力側(一次側)のコイルに通電することにより発生する磁力を利用して、出力側(二次側)の"接点"と呼ばれる金属部品の物理的な接触/非接触を切り替えることで、負荷側の回路のON/OFFを制御します。機械的に動く"接点"があることが特徴です。
こちらのメカニカルリレー基本構造と動作原理をご参照ください。
これに対してPhotoMOSリレーは、入力側のLEDに通電することにより発生する光を利用して、出力側のMOSFETという半導体素子を駆動し、負荷側の回路のON/OFFを制御します。メカニカルリレーとは異なり、"接点"のような可動部品が存在しません。
こちらのPhotoMOSリレーの動作原理をご参照ください。
上記のような"接点"の有無による違いから、メカニカルリレーを"有接点形リレー"、PhotoMOSリレーを含む半導体リレーを"無接点形リレー"と分類することができます。
いかがでしたでしょうか?今回はメカニカルリレーとPhotoMOSリレーの違いについて解説しました。ぜひ、回路設計の参考にしてください。
今回のキーワード
- リレー:リレーは継電器ともいい、スイッチなどから電気信号を受け取って、モータなどの出力部に伝える中継係の役目をします。入力側と出力側は電気的に絶縁されています。
- コイル:コイルとは導体を巻いたもので、電流を流すと磁界ができます。コイルの中に鉄心を入れることで、磁界が強まります。
- LED:LEDとは順方向に電流を流すと発光する半導体素子です。