2021年8月6日
パナソニック株式会社 産業デバイス事業部
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お世話になっております。
レーザ溶着の実験・評価担当をしております、パナソニック株式会社の楓と申します。
お客様の工法の確立に向けて実験をサポートさせていただく私の立場から、「評価用ワークの成型・実験サポート」についてご紹介させていただきます。
本サービスは、お客様がレーザ溶着工法を確立する上で障壁となりやすい『試作金型の製作』というフェーズに対して、お役に立てるものだと考えています。
今まで数々の実験をサポートをさせていただく中で、平板同士での要素実験評価で良い結果が出ても、この試作金型を製作される段階で
テーマが止まってしまう、という経験がたびたびありました。
成型品を扱われているお客様はご存知だと思いますが、金型の製作にはそれなりのコストが掛かります。
お客様も、この投資に対しては社内で投資判断や決裁を通す必要が出てくると思います。
特に、初めてレーザ溶着を導入検討されるお客様にとっては、平板での溶着評価が良かったからといって「一気に投資をして良いのか?」という判断は非常に不安に思われるところだと思います。
実際、平板での実験では取れるデータも限られますし、お客様の実際の製品の接合をイメージしきれない部分があると感じています。
本サービスは、お客様ご指定の樹脂材料を提供いただき、箱形状をした弊社評価用ワークの金型を用いた成型品をご用意することで、
試作評価前に実物に近い評価実験を提供できるものとなっております。
評価用ワーク
この評価用ワークは、弊社がレーザ溶着の知見を高めるために社内評価用に作成したもので、レーザ溶着の沈み込み量の管理がしやすいジョイントデザインや、リーク試験、強度試験などがしやすい形状にデザインされております。
レーザー溶着の導入評価という観点では、実際の製品での評価実験は必須になりますが、次の実験フェーズに進むうえで、評価データを充実させたいお客様や、まだ製品設計が固まっていない段階で工法検討を先行して進めたいお客様にとっては、お役に立てるサービスだと思います。
ジョイントデザイン
ご要望のお客様は、是非弊社までお問い合わせください。